トップひとりごと>その15

金貨8

  ウィキペディア(英語)の金貨8のページ

地味なカードやけど、憧れのカードやなぁ。うん、「金貨8」のことや。

Rider Waite Tarotでは、描かれてるんは、職人さんが、仕事に没頭してるとこ、腕を磨いてるとこ・・・・
うん?ほんま、それだけかいな?

よう見ると、彼がこれまで作ってきた金貨のうちいくつかが、掲げられてるけど、等間隔には、並べられてへん。
大きさも、少しずつ、違ってるんや。
なのに、ちっとも不細工やのうて、むしろ感じるのんは、手作りならではの暖かみ・・・

そや、彼は、マニュアルどうりに寸分の狂いもなく、機械で作るようなもんを作ってるんやのうて、自分ならではの作品を作ってるんや。

その点では、金貨8は、金貨2金貨3と対をなすカードなんかもな。

金貨2は、初めてお客さんの前で、技術を提供するカード。
技術は、お客さんに受け入れられて、なんぼや!ってことを思い知るカード。
お客さんなしのこだわりは、なんの意味もないって思い知るカード。

金貨3は、金貨2からちょいと前進して、ある程度の腕が認められて、共同作業に借り出されたカード。
求められるんは、ある意味、歯車のように、自分のパートをこなすこと。
もちろん、意見を言うことはできるかも知れへんけど、上司や依頼主から、こうしろ!って言われたら、従うしかない状態。

金貨8は、そこからずっと先にあるカード。
彼は、もう、「あの人の技術やったら・・・」って皆から認められた存在。
そやから、彼の背中には、街が描かれてるんや。
彼の作ったもんを高く評価し、支持する人がぎょうさんいてるってことや。

仕事で、何を言うかよりも、誰が言うたかの方が大事にされてて、なんや、むかつくってことあらへんか?
そやけど、それって、ある程度は、しゃあないんとちゃうやろか。
判断する方も、100%の確信を持たれへん局面は、あるもんや。
その時、失敗するかも知れへんけど、こっちで行ってみよ、って思えるんは、その意見を言った人のこれまでの仕事ぶりを知ってるからや。

ブランドをかかげて仕事するってそういうもんや。
「あのブランドやから、ええもんなんやろ」
周りの人のそういう思いに見合う完成度の仕事しか、したらあかん。
どうせわかれへんやろ・・・なんて、もってのほかや。

そうして、金貨8の彼は、職人としての道をさらに進んでいく。
匠のカードやなぁ。

そやそや、金貨8は、金貨7の次のカードでも、あるんやなぁ。

はてさて、金貨のカードは、お金のカード。
自分の持ってるもんを仕事ちゅう形で、お金に変えて、それで、社会の中で、生きてくカード。
そやから、個人と組織や社会の関係に焦点の当たることも多いんや。

志は大きく、いつか金貨8のように・・・

まだまだ、金貨をおっことさへんように、ってだけでも必死やけどな。金貨2のように・・・

 このページの先頭へひとりごとのトップページへタロットのページへ

剣7

 ウィキペディア(英語)の剣7のページ

「そのとおり だからよけいに 腹が立ち」

昔の川柳や。
ほんま、そのとおりやって思うわ。
腹が立つんは、覚えのない悪口言われた時より、認めたくないこと、ずばって言われた時や。

人の心は摩訶不思議で、自分にとって不都合なこと受け入れへんために、一生懸命、受け入れへん理由を探そうとするやろ。

例えば、自分の仕事を引き継いだ後輩が、自分とは違うやり方で成果を上げた時、あんなやり方続けてたら、いつか、大失敗するわ、とか、思ってしもたり・・・
そやけど、その後輩は仕事熱心な上に優秀で、やり方を改良したんやって、ほんまは気づいてたりするもんや。

イソップ童話の「狐とぶどう」にも、ちょいと似てるかなぁ。

Rider Waite Tarotの剣7のカードには、そんなとこ、あるんや。
キャンプから剣を持ち出した彼は、後ろを振り返りながら、足を進めてるやろ。
進んでく方向と頭の方向=考えてることが、ちぐはぐになってるんや。

彼に、剣を持ち出した理由を尋ねたら、もっともらしい答えが返ってくるかもな。
「こんなん持ってたら、無益な争いが起るだけやろ」とか。
そやけど、ほんまはちゃうはずや。
剣をしっかり握り締めて、別に進むべきとこがあるはずや。

おっと、ここで言う「剣」は、文字どおりの「剣」やないで。
剣のカードは、強い意思をもって、決断し、前に進むカード。そやから、武器としての剣やのうて、自分の意思を表す手段、コミュニケーションなんかも意味するんやで。

ともあれ剣7は、あざむきのカード。
誰かがあんたをあざむいてるってこともあるけど、自分で自分をあざむいてるってこともあるんや。
困ったことに、自分で自分をあざむく時にも、人は、なかなか賢いんや。
そやから、このカードと縁があった時は、勇気をもって、自分の心、見つめてみてな。

ほんまのことを受け入れたくないから、自分のしてること、正当化しようとしてへんか。
嫉妬や劣等感で目がくらんで、何かから逃げてへんか。

自分の中のちぐはぐなもんを直視できたら、一番に自分がせんといかんことも見えてくるはずやで。

そやから、このカードが逆位置で出てきたら、かっこええで。
意外性のカードとも言われてるんや。
あれこれへ理屈をこねて、逃げてまうやろって思われてた人の正面きっての大奮闘にみんなびっくりや。
そういう強さは、小手先の賢さより、ずっと魅力的やで。

 このページの先頭へひとりごとのトップページへタロットのページへ

苦境であっても・・・

  どんな苦境であっても 人は幸せでなくてはならぬ

新島八重さん の言葉らしいな。

人の境遇と幸・不幸は別物なんや。
相互に影響を受けやすいから、見逃してまいやすいけどな。

そやから、今、どんな境遇にあったとしても、
心の中の大事なもん、思い出、可能性を
絶対に運命に明け渡したら、あかんで。

 このページの先頭へひとりごとのトップページへ