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聖杯7

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現実をちょいと離れて、心の旅をしてるってことでは、聖杯7聖杯6とおんなじや。
行き先は、聖杯6は思い出の中やったけど、聖杯7は妄想の中。

まるで、夜明け前のとろとろとした浅い眠り
目覚めるのがもったいないぐらい、心地よくて。
あぁ、もう少しだけ、このままで・・・って。

例をあげるなら、恋の予感を感じたとき・・・

あの人、おとなしい感じって思ってたけど、はっきり物をいいはるとこ、あるみたい。
自分の好きなこと、話し始めたら、実は、とまらへんかったりして。
映画通ってうわさ聞いたけど、どんな作品が好きなんかなぁ。
洋画、邦画・・・マイナーな作品?コメディとか、実は似合ってたり。

ひょっとしたら、意外に行動派やったりして。
なんか、スポーツ、やってはったんかなぁ。
体育会系・・・さすがに、それは、ちょっとちゃうかぁ。
やっぱり、マイペースやよね。ははは。

女の子を誘う時、どんなふうに声をかけてくるんやろ。
直球勝負かなぁ。うわ、どないしよ。

・・・って、もう、勝手にせえ!

で、その後、彼の実像を知るようになると、その頃の予想とは180度ちごてたりして。
それでも、恋をしたんかもって時の妄想は、それはそれで幸せな瞬間。
手を伸ばしたら、ふっと消えてまうようなもんやとしても。

聖杯7のカードのこと、そんなふうに思うのは、私にとって、思い出のカードやからやろか。

それは、昔、昔、まだ、私が若かった頃・・・

ひょっとしたら好きかもって思う人ができて、とある占い師さんに占ってもらったんや。
その時、相手の気持ちのとこに出たんが、このカード。

相手の人も、あなたのこと、あれこれ思いながら見てますよって
このカードは、妄想のカード、イリュージョンのカード。
そやから、何かを見てるんやのうて、見てるだけ、ちゅうたら、見てるだけやけど

それでも、私やったら、相手の人にこのカードみたいに思われたら、うれしいわって

そう言った時のその占い師さんの色っぽくて、ちょっぴりいたずらっぽい表情がなんとも印象的やったんや。

を見てる時・・・それもまた、かけがえのない瞬間。
もっとしっかり現実を見いへんとあかんで・・・なんてやぼな話は、今は言わんといてや。

そやそや、って言えば、「みんな夢の中」って曲知ってるか?
世代的には知ってる人、あんまりおらへんか・・・。

私、この曲の歌詞、大好きでな。

そやな、あんたにも、を見る時は、突然、やってくるかも。

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「剣」~剣10

  ウィキペディア(英語)の剣10のページ

剣のカードって、悪いカードってイメージあるけど、それはちゃうと思うで。

だって、剣のエースは神々しい感じするし、剣のキングは4人のキングの中で一番イケメンで頼れそうやし、剣のクイーンは凛としたかっこいい大人の女性って感じするし。
まぁ、威厳はあるけど、近寄りがたいってことはあるなぁ。

剣のカードは、意思のカード。信念のカード。力を行使するカード。
自分が正しいと信じることに基づいて進んでくカード。

そやから、人を傷つけ、自分を傷つけることとも隣り合わせ。だって、正しい、ってことほど、難しいもんないからな。

「ペンは剣よりも強し」って言うやろ。
そやけど、ペンかて、タロットでいう「剣」やで。
自分が正しいって、言葉で伝えようとすることも、剣を使うことやからな。

マスコミさんは、プロとして剣を使う人たちやなぁ。
「正しいって何や」って考えようとする気持ちを忘れんといてほしいもんやで。

それとな、大きな影響力を持ってる人ほど、剣の使い方には慎重であってほしいもんや。

優位な立場にある人が、そうやない立場の人を一方的に罵倒したり、
「俺の考えが正しいに決まってるやろ」、と自説を延々と述べ、反対の意見を言う人を裏切り者とか、抵抗勢力と決め付けるような言動を取って、あげくに、不平不満を反対の意見を言う人に向くように仕向けたら、
間違った剣の使い方をしてるってことやろ。

そこまで行かへんでも、性急に結果を求めて、乱暴な剣の使い方をするだけでも、もっての他や。
「俺のこの大義のためやったら、多少のルール違反なんて、どうってことないやろ」・・・そう言って、自分のシンパを大勢引き連れて、突っ走った先には何があるんや?

はてさて、金貨10が金貨の終着点のカードなら、剣10は剣のどんづまりのカード。
自分の正しいことを追い求めるうち、道を間違えて、取り返しのつかへんとこまで、来てしもうたカード。

Rider Waite Tarotでは、身体に10本の剣を受けて、倒れてる人が描かれてるんや。
殉死って感じもするなぁ。自分が正しいと信じるもんのために、命を失ったとこな。

彼の身体に剣を突き立てたんは、誰やろ?
「俺の言うことをなんで聞き入れてくれへんねん」ってまわりに絶望した彼自身やろか
それともまわりの人たちやろか

自分の正しいことがまわりに受け入れられへんのは、なんでやろ?
自分の正しいことは、一部の立場の人にとっての正しいことでしかないからやろか
自分に力が足りないからやろか
自分の伝え方が、悪いからやろか
まわりの人の頭が固いからやろか
そしたら、頭が固いのんは、自分なんやろか、まわりなんやろか

ともあれ、このカードが出てきたら、まず間違いなく警告やで。
身近なとこでは、家族とか大事な人と、どないしても対立してまうなんて場合・・・

自分の考えで突き進んだら危ない時や。
一歩引いて、まわりの考えに耳を傾けてな。
自分の信じる正しいことは、自分で思ってるほど正しくないんかも知れへん。
間違ってるのは相手やったとしても、相手にそれをわかってもらうには、力づくでは絶対無理で、相手の立場を慮って、ゆっくり話をしていかなあかんのや。

剣10は、信念に従って行動することの難しさ、危うさを象徴するカード。
そやけど、背景には、白みつつある空が描かれてるんや。
これは、信念に従って行動することが、一方では、社会全体に恵みをもたらす可能性も持ってるからとちゃうやろか。
「それでも地球は回る」・・・自分の信念にそって生きた人が、次の時代の幕を開けてきたのも事実やろ。
「倒れる時には、前のめりでありたい」、ともな。

信念を持って生きることの難しさ、危うさとその意義と・・・これは、これからも私らが付き合っていかなあかん課題なんやろな。

うん、やっぱり、剣は、大きな力を持ってて、扱うのんが難しいもんなんや。

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好きになったら

いつか、と結ばれるやろか、とか、は私のこと、どう思ってるやろか、とか、そんな占いは、ほどほどにしときや。
とりわけ、そんなことを占って、悪いカードが出たからって、くよくよしたり、何度も何度もカードを並べるんは、なしやで。まぁ、乙女心がわからんわけやないけどな。

それくらいやったら、とっととそばへ行って、の姿を見て、の声を聞いてみ。
それが無理やったら、の趣味をサーチして、自分もちょいとかじってみるとか、ちょいとメイクの仕方を研究してみるとか。

恋心の行方はどうなりますか・・・って、なすすべもなく、不安そうに見守るんは、やめような。
その人と出会えたことで、自分が、これからどんな時間を過ごしていくんかは、あんたが自由に決められるはずやで。

おばちゃん、強気やなぁって思うかなぁ。

そやけど、これは、おばちゃんって呼ばれるのが似合う年齢になったからでもあるんやで。
どだいがんばってみても、外見は(自分比でも)若い頃にかなわへん。
なり行きにまかせたら、向こうがいつの間にかこっちを見てくれるなんてこと、まずないやろ。

それやったら、こっちから、でかけてみたらええやんか。
色恋沙汰は、置いたとしても、がどんなことを考えてて、どんなことが好きで、どんなふうな人なんか、どんどん感じ取ってみたらええやんか。

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