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人見 絹枝さん

1907年1月1日生まれ

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KNeko;おばちゃん、人見絹枝さんって、また、面白いことを・・・。

おばちゃん;あれっ、KNekoちゃん、人見さんのこと知ってるん?

KNeko;いや、だって、オリンピックとかの陸上競技で、日本人選手が活躍すると、歴代メダリストの話になって、よう、人見さんの名前が出てくるやん。おばちゃん、ひょっとして、リアルタイムで人見さんのこと、知ってるとか?

おばちゃん;あんたなぁ、私のこと、いくつや思ってるんや。KNekoちゃんと同じで、新聞や雑誌の特集記事とかで知ったって感じやで。まぁ、でも、子どもの頃、「女学生」やった人見さんの競技生活を助けるために、当時の女学生が協力したなんて、うそかほんまかわからんような話を聞かされたりしたことはあったかなぁ。

KNeko;あれっ、そんでもって、人見さんって、1月1日に生まれてはるんや。お正月生まれなんや。

おばちゃん;あぁ、そやな。でも、お正月生まれってこと以上に、すごい星やでぇ。天才的ちゅうんか、運命を持って生まれてきた人、って感じするで。

KNeko;おばちゃん、しょっちゅうそんなこと言うてるやんか。おばちゃんにかかったら、そこいら中、天才だらけや。

おばちゃん;それもそうやな。でもな、人見さん、確かに印象的な星してはるわ。 まず、カイトの持ち主や。

KNeko;カイト?カイトって、英語で凧のことやよね。お正月やからって、おばちゃん、ねらったんか?

おばちゃん;あんたこそ、お正月で、おとその飲みすぎやろ。
カイトってな、グランドトラインになってる星のうちの一つが、他の星とオポジションになっててな、そやから、その星が、グランドトラインの他の2個の星とセクスタイルになってるって配置や。

KNeko;なんか、ぐるぐるになってしもて、ようわからへんわ。

おばちゃん;あんた、ほんまに、おとその飲みすぎやろ。
人見さんの星で言うとな、さそり座の火星、うお座の土星、かに座の木星&海王星がグラントトライン作ってるやろ。そんでもって、木星&海王星に対して、やぎ座の太陽&天王星がオポジションになってて、この太陽&天王星が火星と土星とセクスタイルや。わかったか?

KNeko;な、なんとなく・・・。

おばちゃん;カイトって、いろんな星がスクラムを組んでるように働いて、大きな力を生むってふうに言われてるけどな、人見さんの場合、6個の星がカイトに組み込まれてて、また、その星がオールスターキャストなんや。

KNeko;星がオールスターって、おばちゃん、きゃはははは!

おばちゃん;あんた、ほんまに、大量におとそ飲んだんか!ほんまにもう。
でも、きっちり目標を定めて一歩一歩実行していくやぎ座の太陽といったん心を決めたら爆発的な集中力を持ってるさそり座の火星の組み合わせは、陸上競技だけでなく、何を目指すにしても、最強の組み合わせの一つやと思うで。この太陽と火星がセクスタイルになって、カイトの中に組み込まれてるんや。それだけで、すごいで。
それから、スポーツ選手にとって、火星はやっぱり重要やけど、木星とも、土星とも、トラインや。木星とのトラインは、エネルギーをますます強めてくれるやろし、土星とのトラインは、日々、こつこつと鍛錬に励む力を授けてくれるやろな。

KNeko;天王星は?

おばちゃん;おっ、私も、ここは絶対言いたかったんや。天王星が太陽と、ほとんど誤差なしで、コンジャンクションになってるやろ。

KNeko;太陽と天王星のコンジャンクションは、やっぱり目立つで。

おばちゃん;そうやな。でも、それに加えて、人見さん、やぎ座生まれやろ。有能やけど、反面、保守的、伝統的な星や。当時は、女性が陸上競技をするなんて、とんでもないって考えてた人が大勢いた時代や。やぎ座&さそり座だけやったら、素直に当時の常識に従いそうなもんや。
そやけど、天王星は、変革者、時には反逆者の星や。新しいことにどんどん挑戦していく気持ち、反対する人がいても、かえってそれをエネルギーに変えてまうようなとこを人見さんに授けてるんやろな。この天王星があってこそ、先駆者としての人見さんがあるんやと思うで。

KNeko;う~ん、なるほど。なんか天下無敵って配置なんや。

おばちゃん;そうやな、大きな理想を持って、進むには最高の星やろな。でもな・・・。

KNeko;でもな?

おばちゃん;うん、プライベートや恋愛に大切な星、月と金星が、ぽつんと離れてる感じするんや。生まれた時間によっては、どっちもノーアスペクトになってまう。これは、一人の女性として大切なことを後回しにしやすいってことなんや。特にな、大きな舞台で活躍するための星が強烈やから、その傾向は強まるやろ。

KNeko;時代は違うけど、今では仕事第一の生き方をしてる人、ぎょうさんいてはるやん。それは、それでええんとちゃうん。

おばちゃん;星によっては、それも大ありやな。
でもな、人見さん、月がかに座や。これは、本来、恋人のような特別な人に対して、とても深い愛情をささげるってことや。心の奥底に、とてもやさしい、時に、かわいらしい部分を秘めてる人やったんとちゃうかな。
なのに、私には、他に大事なことがあるから、とか、私は、恋愛とか結婚とか女らしいことに向いてへんわ、とか思い込んで、誰かを愛したい、その人から愛されたいって気持ちにフタをしやすいってことは、とても悲しいことやと思うで。
人生を駆け抜けて、若くして亡くなった方だけに、密かに心を寄せる相手がいたのかとか、その人との間に素敵な思い出はあったのかとか、つい考えてまうんや。

KNeko;そうやな。人見さんがいたから、次の世代の女の子達が後に続いたってとこがあるんやもんな。おばちゃんの言ってた、「女学生」が人見さんを応援したって話、ほんまのような気がしてきたなぁ。大きな夢を追い求めた人の思いは、その人だけで終わらず、多くの人にリレーされていくんやもんな。
そしたらやっぱり、現代の「女学生」としては、人見さんには、一人の女性として、幸せな時間があってほしいと思うな。今の時代から見たら、ほんのささやかなことでも、生涯の宝物になったかも知れへんのやし。

おばちゃん;ほんまにな・・・。この月を見ると、しみじみ、そう願ってまうんや。

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