天神橋筋商店街

あの日本一長い商店街、天神橋筋商店街のはずれ辺りで、お昼ご飯を調達することが結構あるんや。

一番よう行くんは、パン屋さんで、家族経営らしく、店舗の奥が調理場になってて、大概、そこで、お父さんと思しき人が、パンを作ってはる。
レジを打つのは、だいたい、お母さん(たぶん)で、時々、高校生ぐらいの娘さん(たぶん)が出てきはる。お二人とも、手早い、手早い。

ここの魅力は、何より、安くておいしいこと。
昔ながらの三角のサンドイッチは、大体180円ぐらいで、これにもう1個おかずパンをつけると、私などは、満腹になる。本日のお昼ご飯は、300円なりってなもんである。

店の壁には、営業時間は午前5時からってある。

そこから、少し行ったところには、お豆腐屋さんがある。
ここは、天ぷらやおにぎりなんかも売ってて、これも丁度いい、お昼ご飯になる。
いわしの天ぷらとかき揚げと・・・ってふうに選ぶと、時々、おまけで、獅子唐を揚げたのなんかをつけてくれたりする。
ご飯ものもつけて、代金は、やっぱり300円台。

子どもの頃に、お豆腐屋さんって、朝早いし、水は冷たいし、辛抱づようないとでけへん商売やって聞いた。
この場所に、お店を構えてどれくらいなんやろう・・・利の薄い商売なんやろうか。
お釣りをくれはる、おばちゃんの手は、働き者の手で、笑顔には、なんとも品がある。

さらに、もうちょっと行った所には、お好み焼き屋さんがある。
ここのおじちゃんも、もう、どれくらい、お好みや焼きそばを焼き続けてはるんやろか。

このおじちゃんのすごいとこは、手の動きがなんとも優雅なこと。
こういったお店では、ものすご手早いことは当たり前ちゅうたら、当たり前なんやけど、おじちゃんの手は全然、急いでるように見えへん。
なのに、いつの間にか、焼きそばもオムそばも出来上がってる。

私は、だいたい、持ち帰りで、オムそばを頼むかな。もちろん、500円でお釣りがくる。

ここらへんで、お昼ご飯を調達すると、まだまだ、がんばらなあかんなって気持ちになる。
そんでもって、「まいどあり」って、品物を渡してくれるお店の人から、元気をもらうことになる。

タイトルとURLをコピーしました