恋の扉を開ける時

恋の扉を開ける時、
後で、どんなふうに思うはめになるかは、見当もつかへん。

苦しい、せつない思いの末に別れてしまっても、なお、あの人と出会わせてもらって、ありがとうと、思うのか
くだらん人に振り回されて、ばかばかしいまねをした、と思うのか

そのどっちになるかすら、見当もつかへん。

そやから、後者になってしもても、別にあんたが悪いとか、未熟やとか、そんなんとちゃうで。
まぁ、そういうことやったってだけの話や。
ほんまはつまらんもんやのに、無理にええもんやったと思い込まんでも、大丈夫やからな。
むしろ、最後にはちゃんと見分けることができた自分をほめてええんやから。

えっ、未だに、上の二つのどっちなんか、見当つかへんって・・・それは、もう少し、がんばって旅をしてみてな。

今、この瞬間も、誰かが恋の扉を開けようとしてるんかも。
ほんまは、おばちゃんが、その人に贈れる言葉は、たった一つなんかもな。

「さぁ、気合を入れて、どんと行っといで。」

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