杖と占い

杖って、占いに似てる・・・かもな。

そんなもんに頼ってたら、あかんで、とか
自分の力で判断して、自分の力で飛び込んでいってこそ、人間や、とか

そういう考えを持ってる人も、いてはるやろな。

そやけど、みんながそんなに強くなれるもんやない。
それに、どんなに全力を尽くしても、もう、これ以上は、どうしようもない
あとは、天に祈るしかないってことは、誰にだってあるんとちゃうやろか。

そんな時、そこにあった杖に身体を預けて
ゆっくりでもええ、よたよたしててもええ、とにもかくにも、一歩ずつ歩く
そんなことがあっても、ええんとちゃうか、
と思う。

そやから、杖をどんなに大事にしてても、座り込んだままでは、どこへも行き着かないのは、言うまでもないことやろし、
誰かが、占いに頼った日々があったことさえ、忘れてしまうようなことがあったら、これは、その占いが役割を果たしたってことなんやろな。

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