手塚治虫 さん

1928年11月3日生まれ

KNeko;わぁ、漫画家の手塚先生やね。

おばちゃん;大阪ゆかりの人なんやで。

KNeko;えっ、そうやったん!?

おばちゃん;北摂生まれの北摂育ちやったはずや。かの宝塚を見て、影響を受けたりもしはったようやよ。

KNeko;さそり座かぁ。なんか、いかにもって思ってまうわ。集中の星座やもん。自分の琴線に触れるものに、ものすごう集中してエネルギーを注いでる姿・・・目に浮かぶわ。
手塚先生が漫画家になる決心をした頃って、漫画家って職業がまだまだ認知されてなかった時代やもんなぁ。そんな時代に、漫画家を選ぶなんて、すごいなぁ。

おばちゃん;なんてったって、手塚治虫以前やもんなぁ。

KNeko;は、は、は、確かに。
そやけど、手塚先生、水のエレメントのごっつい強い人やねぇ。月は、かに座で、ルーラー。人の心の動きに対して、とても敏感で、感受性も強い。とことんやさしく、愛情に満ちて、人間そのものに対して、深い思いを持ってはる。情の人なんや。

おばちゃん;そやな、火星までの5つの星のうち、太陽と月を含んで3つの星が水のエレメントちゅうか、さそり座&かに座のとこへ来てるんやもんなぁ。おまけにさそり座のルーラーの冥王星も、この3つの星に加わって、アスペクト持ってるかっこやしな。

KNeko;うんうん。

おばちゃん;情って聞くと、弱々しいイメージ持たれがちやけど、情は、ものすご激しい一面を持ってるもんやで。理屈で考えるとあきらめざるを得ないような高い壁を、情をもって、越えてくようなことってだってあるんや。「人の心が、理屈や科学なんかで、割り切れるわけない」って、強い言葉やし、的を射てるって思わへんか。
手塚さんの星を見てると、情の持つ激しさ、強さを感じるなぁ。

KNeko;生まれた時間にもよるけど、かに座の月は、強烈なエネルギーの星、冥王星とコンジャンクションって見て、ええやろな。そんでもって、やや誤差はあるけど、この冥王星は、さそり座の太陽とトライン。
それから、行動と判断の星、火星もかに座にあって、太陽とトライン、天王星とスクエアなんや。

おばちゃん;理屈で考える人から見たら、あさっての方向へ迷走、暴走してくように見える時があるかも知れへんけど、自分の思い一つで、道を切り開いてく力強さを感じるなぁ。また、その思いが、さそり座らしく、ものすごく深く、洞察力に富んだもんやとしたら、いったい、どこへ駆け出していくんやろうって感じな。

KNeko;ねぇ、このアスペクト、太陽が木星とオポジションになってて、火星がそれを調停してるってふうには、見いへんのん。

おばちゃん;まぁ、形では、そうかもな。ただ、誤差はかなり大きいし、まず、さそり座の太陽に木星がオポジションになってても、あんまり緊張感とか、エネルギーのぶつかり合いちゅうふうやないもんなぁ。なんちゅうか、一点集中のさそり座にしては、ものごとを広げていくのんもうまいやんってイメージかなぁ。
そやから、私には、この火星が、対照的なもんをうまく調整するポイントになってるって感じ、あんまりないんやなぁ。むしろ、固まりになって、水のエレメントらしさが強くなってるってイメージの方が強いんや。

KNeko;そっか・・。

おばちゃん;対照的ちゅうなら、いて座の金星の方が、印象的かもな。集中型で深く深くのめりこむ、さそり座に対して、外に向かってストレートに飛び出していくイメージなんが、いて座やろ。表現すること、全てに通じることかも知れへんけど、自分の懐で温めたもんを一気に表に出すことで、人の心を動かしていくわけやから、水の星が大活躍の中にあって、このいて座の金星は面白いと思うんや。
それに、土星とコンジャンクションで、上へ上へという向上心を常に持ってて、その上、そのための努力を苦しいとも感じないままにしてしまうってことありそやで。どんな局面でも、常によりよいものを目指そうとする気持ちを持ち続けられるし、むしろ、そういうのを楽しいと思えるってふうやで。

KNeko;なるほどね。素顔は、かなり個性的な方なんかも。

おばちゃん;あぁ、そう思うで。
結構、怒りんぼで、感情の起伏も激しくって、時にちょっぴり扱いづらくって、でも、憎めん愛嬌があって、・・・人間くさい感じやったんちゃうやろか。昔から、芸術家なんかで、天才的なんやけど、エキセントリックで、常人の理解の外にいてはるような人、いてはるやろ。手塚さんにもちょっとそんな面があったんかもな。常識人には、理解不能なとこがあるんや。

KNeko;ちょっと意外かも。

おばちゃん;そうやなぁ。でも、こういう星の人は、本当にやりたいことがあるなら、それを突き詰めていく方がええんとちゃうかなぁ。

KNeko;やっぱり漫画家を選んで正解なん?若い頃、お医者さんになるんか、漫画家になるんか、悩んだ頃があるって聞いたけど?

おばちゃん;お医者さんになりたいって強い気持ちがあるなら、それはそれでOKやったと思うで。医は仁術なりを地で行って、ご近所さんに慕われる赤ひげ先生みたいなお医者さんになりはったかもな。
けど、漫画家になりたいって気持ちの方が強いんやったら、その気持ちを通した方がええ。ほんまに好きなことに没頭するんがなによりっていう星の持ち主やからな。

KNeko;お母さんが、やりたいことをやりなさいって背中を押してくれたちゅう話を聞いたことがあるで。手塚先生のお母さんに感謝や。おかげで、今でも、ええ作品、ぎょうさん読めるもん。

おばちゃん;ははは。
手塚さんが授かった一番大きな才能は、人間に対する深い思いと洞察力やったんとちゃうかな。描かれてからかなり長い年月が経って、図柄に古さを感じることはあっても、物語自体はいつ読んでも新しさを感じるのは、そのせいやろか・・・。そんなこと思てたら、超ド級の水の人が、生涯かけて残した作品群をまた、読んでみとうなってきたなぁ。

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