剣5

Rider Waite Tarotの78枚のうち、一番いやな感じの絵は、剣5かも知れへん。

もちろん、塔のカードとか、小アルカナだと、棒10とか剣9とか、占っててお目にかかるとなんかいやな感じはする。
あぁ、しんどい思いや悲しい思いをせなあかんのかなぁってふうで。

でも、剣5は、他の人から剣を奪ってほくそえんでいる人のカード。こやつ自体がいやな感じなんや。そやから、このカードにお目にかかる時は、大概、警告や。

いくらなんでも、こんなひどいことしてへんわ。
人から物を奪って、うれしそうにするなんて。

でもな、あまり深く考えないで、何かに手を出してるってことはあるもんや。
あれもやりたい、これもほしい、この誘いにものってみよう・・・全部手を伸ばしたら、誰かってパンクしてまう。
どんなキャパの大きな人でも、無限やないやろ。

あんたは、なぜ、それに手を出そうとするのん?一番大事なことは、何?
本来、手を出すべきやないことに、軽率に、手を出してるんとちゃうのん?

何があっても、やるべきこと、余裕があれば、やったらいいこと、手に入れられるだろうけど、手を出すべきでないこと・・・
まずは、それを確認しなさいってカード。

あと、もういっこ確認せなあかんのは、人の上をいくことばっかり、考えてへんかってこと
これも、やっぱ耳の痛い話やけどな。

人よりええ成績や成果をあげたい、すごい人やって認められたい・・・
それってな、原動力になるんも確かやけど、いつの間にか、何のためにが抜け落ちてしもてたら、えらいこっちゃ。

そこんとこ、もっぺん問い直してみてな。

ただし、ごくごくまれに、人にどんなに非難されても、後ろ指、差されても、そこまでの思いがあるならば、堂々と進みなさいって言ってくることがある。そん時は、他のカードやらなんやらが、教えてくれるんやけど。

わかりやすいんは、恋愛やなぁ。でも、他のことでも、ありやで。

今、あんたがやろうとしてることが、どんなに冷静に考えても、何よりも大事なことに思えるのなら、何事も恐れずに進みなさい。泥だらけになってでも、願いをかなえるために、悪役を演じるぐらいの覚悟を持って、行きなさい。

剣のカードらしく、厳しく、冷静に、自分の根本を問いかけてくるカード。
ひょっとしたら、このカード自体、悪役を引き受けてくれたカードなんかもな。

他のカードの話も読みたい方は、ここからどうぞ
聖杯金貨大アルカナ
タイトルとURLをコピーしました