タロットカードの逆位置は、正位置の意味してることが裏目に出たり、行き過ぎてしもたり、あるいは、欠けていたりすることを示す場合が多いもんや。
もちろん、これは正位置がええカードやと思われてる場合のことで、あんまりええカードやと思われてへん時は、逆位置の方がええ意味になったりする。
そやけど、中には、正位置と逆位置のどっちがええ意味なんやろって思うカードもあって、私にとっては、剣2がそうなんや。
Rider Waite Tarotでは、目隠しをした白い服の女性が、左右に1本ずつ剣を持ち、それをクロスさせてるとこが描かれてる。背景には、海、空には、三日月。
こっから先には、いろいろあるけど、あんたは、これ以上、入ったらあかん。
悪いこと言わんから、ここに留まっとき。
見ざる、聞かざる、言わざる、や。
例えれば、職場の人間関係。
ほんまにあの上司は、調子のええことばっかり言うてるけど、いざちゅう時には、ちっとも役に立たへん。
後輩のあの子は、いつもにこにこ、教えてくださいって言うけど、自分では、なんも考えようともせえへん。
いや、ほんま、あんたの言いたいことはわかるで。
でもな、ここは、それを表に出したらあかん。
ぐっと腹の中に抑えて、波風たてんと、仕事をまわしや。今は、表面的に丸く収まってることが、大事なんや。
昔の川柳も言うとおり、気に入らぬ風もあろうに柳かな、やで。
って、これだけ、ポンポン出てくるってことは、古今東西、このへんのことに、みんな悩んできたちゅうこっちゃな。
さて、これが逆位置になると、どうなるかちゅうと・・・。
周りに気を遣って、言いたいことも言わんとがまんするんは、もう、おしまい。
思ってることは言葉にして、やるべきと思ったことは行動、あるのみ。
もちろん、それで摩擦も起こるやろ。
喧嘩になって、絶交になる場合も、逆に、かえって親しくなれる場合もあるやろ。
とにかく今は、当たり障りなく過ごすんは間違いや。
自分の思いを出さなあかんねん。
てな感じかなぁ。
そやから、正位置・逆位置の一方だけが、ええ意味やなんて、到底思われへん。
正位置・逆位置の両方で一対になってるような、ちょっと不思議なカードやな。
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