金貨8

地味なカードやけど、憧れのカードやなぁ。うん、「金貨8」のことや。

Rider Waite Tarotでは、描かれてるんは、職人さんが、仕事に没頭してるとこ、腕を磨いてるとこ・・・・
うん?ほんま、それだけかいな?

よう見ると、彼がこれまで作ってきた金貨のうちいくつかが、掲げられてるけど、等間隔には、並べられてへん。
大きさも、少しずつ、違ってるんや。
なのに、ちっとも不細工やのうて、むしろ感じるのんは、手作りならではの暖かみ・・・

そや、彼は、マニュアルどうりに寸分の狂いもなく、機械で作るようなもんを作ってるんやのうて、自分ならではの作品を作ってるんや。

その点では、金貨8は、金貨2金貨3と対をなすカードなんかもな。

金貨2は、初めてお客さんの前で、技術を提供するカード。
技術は、お客さんに受け入れられて、なんぼや!ってことを思い知るカード。
お客さんなしのこだわりは、なんの意味もないって思い知るカード。

金貨3は、金貨2からちょいと前進して、ある程度の腕が認められて、共同作業に借り出されたカード。
求められるんは、ある意味、歯車のように、自分のパートをこなすこと。
もちろん、意見を言うことはできるかも知れへんけど、上司や依頼主から、こうしろ!って言われたら、従うしかない状態。

金貨8は、そこからずっと先にあるカード。
彼は、もう、「あの人の技術やったら・・・」って皆から認められた存在。
そやから、彼の背中には、街が描かれてるんや。
彼の作ったもんを高く評価し、支持する人がぎょうさんいてるってことや。

仕事で、何を言うかよりも、誰が言うたかの方が大事にされてて、なんや、むかつくってことあらへんか?
そやけど、それって、ある程度は、しゃあないんとちゃうやろか。
判断する方も、100%の確信を持たれへん局面は、あるもんや。
その時、失敗するかも知れへんけど、こっちで行ってみよ、って思えるんは、その意見を言った人のこれまでの仕事ぶりを知ってるからや。

ブランドをかかげて仕事するってそういうもんや。
「あのブランドやから、ええもんなんやろ」
周りの人のそういう思いに見合う完成度の仕事しか、したらあかん。
どうせわかれへんやろ・・・なんて、もってのほかや。

そうして、金貨8の彼は、職人としての道をさらに進んでいく。
匠のカードやなぁ。

そやそや、金貨8は、金貨7の次のカードでも、あるんやなぁ。

はてさて、金貨のカードは、お金のカード。
自分の持ってるもんを仕事ちゅう形で、お金に変えて、それで、社会の中で、生きてくカード。
そやから、個人と組織や社会の関係に焦点の当たることも多いんや。

志は大きく、いつか金貨8のように・・・

まだまだ、金貨をおっことさへんように、ってだけでも必死やけどな。金貨2のように・・・

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