聖杯6

聖杯6って、あのユーミンの「卒業写真」 (歌詞はこちら) にちょいと似たとこあるかなぁ。

つらいことがあった時なんかに、一人になってから、遠い昔のことを思いかえしてみる。
思い出の中のあの人は、いつだってやさしい目をしてるんや。

私も、あの頃の私に帰って・・・
あぁ、あんな話をしてなぁ、
あの時、こんなこと伝えられたら、よかったんやけど
彼は、あんなことを思ってたんかなぁ・・・って

そやけど、ちゃんとわかってるんや。
現実のあの人と、心の中のあの人の残像は別もんで、心の中のあの人は、私の心の中だけに住んでるってな。

そやから、今のその人に会いたいか、ちゅうたら、それはちょいと違うんや。
ほんまのその人に会ってしもたら、私の心ん中の大切なもんが壊れてまいそうで。

そやなぁ、場合によっちゃ、ほんまに、その人は、今、あんたといっしょに暮らしていたりして。

それでも、私の心の中の方のあの人の残像に会いたくなる時・・・
もちろん、今の自分も、そこそこ幸せやって知ってはいるんやけど。

たとえるなら、オルゴールのついた宝石箱をこっそり開けてみるような気持ち。
ひととき、そこにある特別なものに触れてみたくって・・・

いつまでも浸って、振り向いてばかりいるほど、乙女チックやないつもりやけど。

あんたは、どんなふうに、心の中の残像や遠い昔の思い出と付き合ってるんかなぁ。

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