棒6

Rider Waite Tarot で白い馬に乗った王子様っていうと、聖杯ナイトやなぁ。あと、死神ちゅうのもありか。
そやけど、棒6のカードかて白い馬やで。

白い馬に乗った彼は、月桂樹のリースのついた棒を掲げて、晴れがましいセレモニーの主役として拍手・喝采で出迎えられてるとこや。
白い馬は、晴れ舞台には、よう似合うわ。

彼の周りには、何人かの人が描かれてて、いっしょに歩いてはる。
そやけど、彼だけが馬に乗って、一番高く棒を掲げてるってことは、彼がリーダー格やったんやろな。

このカード、凱旋のカードって言われるかな。

まぁ、今の私らに凱旋って、ぴんとけえへんけど。オリンピックとかスポーツで目覚しい成績を残した選手の祝賀パレードとか、かなぁ。まぁ、一昔前は、ちょうちん行列とかあったんやけど・・・。

協力者を得て、努力の甲斐あって、成功を勝ち取る。そんで、多くの人に称えられ、祝福される。

たとえば、仕事で成果をあげる、試験に合格する、ちょっと変わったとこだと、遠距離の彼が戻ってくる。

ずっと、追いかけてきた夢が現実になる。

おとぎ話のラストシーンように、鬼退治に成功してたくさんの宝物を持って故郷に帰り、おじいさんとおばあさんといっしょにいつまでも幸せに暮らしました、とか、王子様はお姫様と結婚し、国中から祝福を受けました、とか。

まぁ、私らの生活がおとぎ話とちゃうとこは、お祝いモードの一日が過ぎると、まっさらな次の日がやってくるってことやろけど。
ほんまに大事なんは、そこからなんやで。特に、資格なんかは取得するのに意味があるんやのうて、それを使って何をするか、やからな。

ともあれ、振り返ってみて、あの時、あそこでがんばって手にした物のおかげで今の自分があるって局面はあるもの。
そやから、登竜門なんて言葉もあるんやろうな。
ここが、せっしょ、ここを超えたら、大きく展望が開けるってな。

このカードと縁があった時は、もうちょっとで、追い求めてたもんに手が届きそうやってサイン。
しかも、正々堂々と正面突破や。
めでたし、めでたしの最終回のためと、その後に広がる可能性のために。
全力でがんばるんやで。

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