こわいもん知らずって言葉あるやろ。
ただ、ただ、全力前進や。
失敗することなんて、へとも思ってへん。
そんなんやってたら、変に思われたり、悪く取られたりするかも知れへんで・・・なんて、考えてもみいへん。
でっ、思いっきりぶつかって・・・
こわいもんを知ったのが、このカードや。棒9。
頭の怪我は、こわいもんの置き土産や。
痛かったんやろなぁ。いや、今でも、まだ、痛そうや。
そんで、バリケードみたいに棒を並べてみたんかなぁ。
その中に隠れてたら、二度とあんな目に会わんですむやろ。
彼の目は、用心深く、周りの様子をうかがってるで。
そやけど、ちょいと臆病すぎはせんやろか。
あつものにこりてなますをふく・・・ってか。
まぁ、そやけど、痛い目にあってこわさを知るのも、知恵の始まりや。
攻めしか知らなかったんが、守ることを知る時でもあるし、な
無鉄砲に力まかせに走り回るんやのうて、いつ、どんなふうに、動いてみたらええんか。
どこから情報を仕入れ、どんなツテを探したらええんか。
同じ一生懸命やるんでも、やみくもに一生懸命なだけでは、単なる自己満足や。
勢いと気持ちだけでなんとかなるんやったら、とっくに、他の人かて、なんとかなってるやろ。
どんな場所で、どんなとこに、まずは力を注ぐんかを考えんとな。
痛い目にあった後には、次のステージに進むチャンスがやってくるで。
痛い目にあったことを単に痛い目にあったで終わらせてまうんか・・・
ずっと時間がたってから、甘酸っぱい思いで振り返って、あの頃は無茶したなぁって思えるようになるんか・・・
ともあれ、ここから、また新たなスタートや。
ほどよく、何かをこわがるちゅうのは、大事なことなんかもな。
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