金貨7

タロットには、「転機」の訪れを告げるカードが何枚かあるんやけど、金貨7は間違いなくその1枚や。

Rider Waite Tarotでは、7つの金貨の作物が実ったんを眺めている人が描かれてるんやけど、なんやこの人、うかん顔してはるんや。

「なんで、こんなもんができてしもたんやろ」って、ため息混じりの声が聞こえてきそうや。

実った作物は、収穫を目指して、これまでがんばってきた成果や。
でも、その成果に、彼は、全然、納得してへん。
実ってるんやから、十分やんって言う人もおるかも知れへんけど、彼は、そうは思われへん。

そやから、ここで、どないしたらええんか、必死で悩み、考えるんや。

今の殻を破り、ほんとに自分の望むもんを手に入れるには、どうしたらええんか。
単にがんばるんやのうて、何を求め、どんなふうに、がんばらなあかんのか。

実はな、バンクーバーオリンピックのフィギュアスケートの女子シングルフリーの前に、浅田選手 についてカードを引いたら、金貨7と聖杯のキングのカードが出たって人がいたんや。

聖杯のキングが誰を意味するんかも面白いとこやけど、そっちはここでは置いといて、金貨7には、なるほどなぁと思ったで。

2位に終わったことをひたすら悔しく思い、そして、その気持ちを隠さない。
だけど、その翌日には、もう次の目標に思いをはせ、自分の新しいスケートを模索しはじめる・・・

改めて、超一流のアスリート魂を持った人なんやと思ったで。

そやから、もし、あんたが、金貨7のカードと縁があったなら、その時は、オリンピックの銀メダリストのような壮大な気宇を持ってみるのんも、アリや。

半端に妥協せず、自分がほんとに目指すもんはなんなんか、とことん追求し・・・
そのためには、何をせなあかんのか、じっくり考えて、どんな努力も惜しまない・・・
そこに、今の壁を破るきっかけが、きっとあるはずやからな。

これまでがんばってきた人に、さらに違う次元での努力を求めてくる、厳しいけど、ほんまのやさしさのあるカード。
「あんたは、こんなとこで終わる人やないで。これからのあんた次第で、新たな扉をあけることができるはずや。もちろん、今のまんまではあかんけどな」、うかん顔をしてる人に、ささやきかけてくれる、そういうカードなんかもな。

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