おばちゃんのタロットばなし

Rider Waite Tarot の話~小アルカナを中心に

普段使ってる「The Original Rider Waite Tarot 」のカード1枚、1枚について、思ってること、感じたことを書いたんや。

昔は、違うデッキを使ったこともあったんやけど、「The Original Rider Waite Tarot 」に手を触れた時、全てがまっすぐに伝わってきてな、これまで曇りガラスを通して見てた景色が、透明なガラスを通じて見えたような感覚やったんや。
以来、私のパートナーは、ずっとこのデッキなんや。

そやそや、このカードの意味は、こんなんで・・・ってふうやのうて、おばちゃんは、こんなふうに思ってる、感じてるってことで、楽しんでもらえたらうれしいわ。
大アルカナの話のエッセイは、結構見かけるんやけど、小アルカナを取り上げてるんって、あんまりないやろ。
そやから、小アルカナのこと、特に、なんや微妙なカードと思われがちやったり、悪いカードとして嫌われもんのカードにスポットライト当てたいなぁって思ってるんや。

いつか、小アルカナ全部について、書けたらええなぁ。下のリンクから読んでみてな。

聖杯金貨大アルカナ

タロットエッセイ「悪いカード」

一人でタロット占いをしてて、「悪い」カードが出たから、リーディングもしないでかき混ぜてしまった、なんてこと、ないかなぁ。
あるいは、今のは見なかったことにしようって、もういっぺん、同じことで占ってみたりとか。

その気持ち自体は、ようわかるで。

愛用のRider Waite Tarotの特徴の一つは、特に、タロットに詳しくない人でも、どんなカードなんか、なんとなくわかることや。
そやから、なんとなく暗い色の、人がうつむいてるカードや怪我をしてるようなカードが並んで出てくると、相談者さんの表情もなんとなく重苦しくなってきたりするもんや。
こういう時は、占ってる方も緊張するで。できれば、相談者さんには笑って帰ってってほしいからな。

確かに、タロットカードの中には、甘いリーディングが許されへんような厳しいカードが何枚かある。
占ってる方にしても、できれば、お目にかかりたくないなぁっていうような、な。

そやけど、絶対に、「悪い」カード自体が、悪い結果を呼び寄せてるわけやないんやで。

どんな穏かな人生を送る人でも、つらいこと、しんどいことにぶち当たることは、あるやろ。
剣9(ウィキペディア(英語)の剣9のページ)のような瞬間は、誰にだって、やってくる。
そやから、人の人生を占うタロットカードの中に「悪い」カードがあるんは、当然のことなんや。

それにな、「悪い」カードって、ひとくくりにされてまうけど、その「悪い」カードの風合いも1枚1枚微妙に違ってるやろ。「ええ」カードといっても、それぞれに少しずつ違ってるのんと同じでな。

単に「悪い」ってだけやのうて、どんなふうにしんどくて、そうなってしもたんは、何でなんやってあたりのことも、ちゃんと伝えてきてくれる。

そやな、過去のつけがたまってた、とか、めぐり合わせが悪うて、一気に自分のキャパを超えるようなことが、たまたま起こってしもた、とか、先々の成長のために乗り越えんといかんことやったんや、とか・・・

時には、その打開策のヒントまで、教えてくれるかな。
いや、それは、むしろ、その周りのカードの役目か・・・。

ともあれ、どう悪いんかの検討がつけば、どう対処したらええんかも、なんとなくわかってくるもんや。
何にも知らへんで、外出先で夕立にあってしもたら、大変やけど、前もって天気予報を知ってたら、傘を持ってくことができるやろ。
今日は夕方から寒くなるって言われたら、お出かけの時、ストールをかばんに入れとけるやろ。
起こること自体は避けられへんでも、大変も小変ぐらいですませられるやん。そんな感じかなぁ。

そやから、まぁ、「悪い」カードのこと、あんまり嫌わないでいてほしいんや。
あんたの明日をよりよいもんにするために、力を貸してくれることでは、「ええ」カードと同じなんやから。

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