岩館真理子 さん

1957年2月8日生まれ

おばちゃん;しっかし、作家魂を感じさせる星やで。

KNeko;うわっ、おばちゃん、この四角形・・・もしかして・・・。

おばちゃん;そや、グランドクロスや。やっぱ、目立つなぁ。岩舘さんの星の特徴的なとこの一つや。

KNeko;おばちゃん、グランドクロスって、凶ちゅうか、すごい悪いもんって聞いたけど。

おばちゃん;昔は、よう、そんなこと言われてたなぁ。確かに、グランドクロスは、オポジションやスクエアの固まりなんやから、自分の中のいろんな面がひっぱりあいをしたりして、しんどいとこはあるかもな。
そやけど、自分の中で、エネルギーがぶつかりあいをするってことは、それだけ、いろんなことを深く考えたり、深く感じることにもつながっていくもんや。経験が人を育てるって面があるなら、グランドクロスは、何もせんうちから、自分の中に大きな大きな経験の種があるってこっちゃよ。ものすごい潜在力を授かってはるんやで。もちろん、どんな組合せのグランドクロスかにも、よるけどな。

KNeko;組合せは、金星、火星、天王星、海王星かぁ。

おばちゃん;岩舘さんは、漫画家さんやから、特に金星が組み込まれてるん、面白いと思うなぁ。やっぱり、美や芸術、楽しみごとの星やからな。
まず、場所がみずがめ座で、独創的やけどスマートな美的センスの持ち主やろな。そこにさらに、独創性満点の天王星がオポジションになってるわけやから、とっても個性的で、これまで誰もしたことのないような表現のできる人や。
グランドクロスの話からは、ちょいと脱線するけどな、岩舘さん、みずがめ座+天王星の影響が、相当に強い人なんや。もとから、みずがめ座生まれやし、天王星は、グランドクロスの中で、ばりばりに働いてるんやからな。

KNeko;その辺は、おばちゃん、お気に入りかな?

おばちゃん;まあな。
で、グランドクロスの話にもどるけどな、金星とのスクエアの誤差がほとんどなしで、海王星がグランドクロスの中にあるんは、深い芸術性を授けられてるって言えるやろな。
実は、ちょいとびっくりしたんやけど、岩館さん、情感豊かな水のエレメントが希薄な人なんや。それでいて、あれだけ繊細な絵を描きはるんは、この海王星の力によるとこが大なんとちゃうやろか。

KNeko;うん、本屋さんで平積みになってたりしたら、やっぱり目が行ってまうもんね。うわ、かわいくて、綺麗な絵って、ね。

おばちゃん;そんで、おうし座の火星なんやけど、これは、やりはじめたことは、何があってもやりぬく、ウサギとカメでいうとこの、カメみたいな感じやな。しかも、岩館さんのグランドクロス、フィックスドでできてて、その上、火星までの5つの星のうち、水星以外の4個がフィックスドやからな、とてつもない忍耐力、持久力の持ち主やな。さらに言えば、ものすごい頑固やろし、自分の信念は、なかなか曲げはれへん。
それでもって、独創性の固まりのみずがめ座&天王星が強いとなれば、1つのことをずっと探求するような道を選んで、自分を活かしてほしいと願ってまうがな。

KNeko;探求かぁ・・・研究者さんとか・・・。

おばちゃん;うん、人間自身を、人の魂を探求するんが、作家さんなんとちゃうやろか。漫画家さんも、そこは同じやと思わへんか?

KNeko;あぁ、なるほどなぁ・・・。

おばちゃん;それからな、岩館さんは、高校生の時に、漫画家としてデビューしはったらしいけど、結果的に、よかったんとちゃうやろか。

KNeko;うん?学校を卒業してお勤めしたりするんは、向いてへんってこと?

おばちゃん;いや、逆なんや。向いてる、向いてへん以前に、こなせるから、問題なんや。
岩舘さん、普段の印象は、ややおっとりしててマイペース、どっちかというとおとなしめやけど、任されたことは確実にきっちりと責任をもって完遂させるってふうなんやな。そやから、だんだんにまわりの人の信頼を集めていきはると思うで。水星は、実務に秀でたやぎ座やからな。

KNeko;えっ、そうなんや。

おばちゃん;でもな、おうし座の火星は、物事に粘り強く取り組むことでは、優秀やけど、機敏に動いて、チャンスをつかんだり、変化を呼び込んだりするんは、下手くそなんや。
他にも、岩館さん、火星までに火のエレメントの星がないし、積極的、能動的に行動を起こすのをためらいがちで、今、目の前にあることをやり遂げて、日々をすごそうというふうになりやすいんや。ちょいと、怖がりに見えるかもな。内側に、莫大なエネルギーや潜在力を秘めてはるけど、それを知ってる人は、ほとんどいないって状態になりやすいとこあるんやな。
そやから、一旦、OLさんになってしもたら、ずっとその道を行ってしまいはったかもしれへん。もちろん、そういう生き方が悪いわけやないけど、岩舘さんの場合、それでは、潜在力の5分の1ぐらいしか、活かされへんで、もったいないし、どこかに、もやもやとしたもんを抱えながら、日々を送ることになるかもな。

KNeko;そっか、漫画家さんになって、すっきりした気持ちで、自分の生き方を貫いた方がええんやね。

おばちゃん;う~ん、KNekoちゃん、それは半分正解かなぁ。漫画家さんになっても、もやもやとしたもんを抱えるってとこは、あると思うで。迷いの星、海王星が効いてるし、独創的で既成概念をものともしないみずがめ座と目の前のことを地道にやり遂げようとするおうし座の火星の組合せやから、そこで、ぶつかりあいが起こってる時は、自分の思ってるようにやりたい気持ちと、それを抑えようとする力と、さらにそれに対する反発が、いっきに起こって、悩みを抱えやすいとこは、あると思うで。
そやけど、漫画家さんやったら、その悩みを作品の中に昇華させてるって道があるし、また、岩舘さんは、それができる人やと思うで。母親が、身体の痛みに耐えながら、子どもを世に送り出すように、作家さんは、心の痛みに耐えながら、作品を世に送り出すもんやからな。そういう意味でも、岩舘さんは、作家さん、漫画家さんらしい、スケールの大きい星の持ち主なんやなぁ。

KNeko;なんか、遠大な話やなぁ。

おばちゃん;そやけど、岩舘さんの星は、長く続ければ、続けるほど、すばらしい作品を生み出せる星のように思うで。時に悩みながら、時に苦しみながら、時間をかけて、既成概念を超えて、自分ならではの作品にたどりついていくとこに持ち味があるんかもな。
少女漫画のストーリーって、約束事というかパターンが決まってるとこあるやろ。今から、20~30年前やったら、なおさらや。対象年齢が上になるにつれて、例えば、女性誌では結構自由なとこがあるとしても、担当の編集さんとの関係もあるしな。でも、今は実績も積んできはったんやし、自分の思いのままに、岩舘さんやから、描ける漫画を描いていってほしいなって思うで。
私の勝手な思い込みかも知れへんけど、古典的な少女漫画って水のエレメントが中心の世界のような気がするんや。でも、岩館さんは、海王星が強く働いてるとこは、あるとしても、水のエレメントは希薄な人やから、ほんまは、みずがめ座&天王星の働きが強く出た作品の方があってはるような感じするんや。
特に、最近の作品のような、脇役に当たる人にもきっちり視線を注いで、その心情を深くとらえながら、それを手放すちゅうか、ちょいと距離をおいて、べたっとならない、ある種のかろやかさのある描き方がええなぁって思うんや。もちろん、作品中の小さな仕掛けも楽しいし。私、こういうのん好きなんや。

KNeko;それ、占いやのうて、おばちゃんの趣味、願望やろ。おまけに独断と偏見入ってるで。

おばちゃん;へへ、そうかもな。

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