野口英世 さん

1876年11月9日、午前11時30分、福島県生まれ

KNeko;野口英世って、お札の人!

おばちゃん;あんた、そらないやろ。

KNeko;わかってるって。私かって、子どもの頃、偉人伝とか読んだんやから。

おばちゃん;そやけどな、私もさすがに子どもの頃は知らへんかったけど、野口さんってな、ちょいと、こまったとこのある人やったらしいんや。学費や海外への渡航費用を飲むは、遊ぶは、で使ってしもうては、金の無心を繰り返してたり、な。

KNeko;うそぉ、お金、無心してたような人が、お札になって、ええんかい!?

おばちゃん;おいおい、お札の話から離れえや。
まぁ、ともかく、高名な研究者ってイメージに納まる人では、なかったみたいなんや。「学問は一種のギャンブルである」とか、言ったらしいで。ギャンブラーとして、全身全霊で海外での研究に賭けたんやって言えるんかもな。

KNeko;なんか、ものすご濃い人みたいやねぇ。って、星の方は・・・。
えっ、このアスペクト、ぎゃっ、やっぱり、濃いで。

おばちゃん;おいおい、ちょっと待ちぃ。順番に行こうな。やっぱり、さそり座の太陽を含めてできてる直角二等辺三角形、Tスクエアからか?

KNeko;おばちゃん、ありがとう。いやぁ、びっくりしたわぁ。ひとつのことに集中する激しさを秘めたさそり座生まれなんやって思ってたら、そのルーラーの冥王星とオポジションになってるなんて、どこまで爆発的なエネルギーを持ってるんやって感じや。制御するんが大変やろけど、マグマみたいなエネルギーがとぐろ巻いてるようなもんや。
そんで、その太陽と冥王星の両方からスクエアの位置にしし座の月と奇想天外の星、天王星が来てるんや。とんでもないエネルギーが常人の思いつかへんような方向に、激しく流れ出るちゅう感じせえへん?出るくいは打たれるけど、出すぎたくいは打たれへんってのを地で行くようなとこあって、やることなすこと桁外れって。

おばちゃん;でっ、ついでに言うと、野口さん、人の人格に強い影響を与えるって言われる火星までの星のうち、現実的、常識的な土のエレメントがないんや。そやから、普通とか、常識とかいうのに、一番縁遠いとこにいるタイプやろな。

KNeko;それで、渡航費用を放蕩三昧して使ってもうたりするんか?

おばちゃん;まぁな、それもあるけど。あと、なんとか医師免許を手に入れたら、普通、それで食べていけるから、故郷で診療所でも開いて・・・ってならへんか。そやけど、そうはならず、研究者として、しかも、海外の研究機関の研究者として、業績をあげることを志すんや。これって、やっぱり、普通の発想やないんちゃうやろか。まだまだ、欧米の研究施設なんて、雲の上のもんやった時代のことやし。

KNeko;うん、確かに。あと、この太陽の位置にも注目したいとこやん。なんてったって、天頂、空の一番高いとこで、輝いてるかっこやん。社会的に高い地位を目指すんが似合いの位置やなぁ。

おばちゃん;なるほど、なるほど。

KNeko;それから、研究者と来たら、やっぱり知性の星、水星やけど、これもまた、さそり座。でもって、夢幻の星、海王星とオポジションで、それを調停する位置に土星が来てるやん。
かなり破天荒な人やったとしても、ものすごい集中力を持ってて、深い知性を授かったことには、違いなしや。海王星は直感やインスピレーションを、土星は論理立てた思考力を与えてくれるって言えるやろな。

おばちゃん;もちろん、さそり座の太陽を巡るアスペクトから来る莫大なパワーを未知の分野の研究にささげるとなると、とんでもない可能性を持ってるってことを忘れんといてな。
あと、毛色の変わったとこで、てんびん座の金星とか、面白いで。

KNeko;えっと、てんびん座の金星は、洗練された社交性の持ち主って言われるんよね。

おばちゃん;あぁ、そうやで。人付き合いの上手さでは定評のある配置なんや。しし座の月、とかもあるから、とんでもないとこもあるんやけど、対人関係は、なんやするりと、うまいことやっていってしまう感じや。借金するのん、上手やったかもな。
ただし、人に合わせる感じはほとんどなくて、自分が思ったことは貫くって星が中心やから、人の顔色は読むけど、人の顔色は窺わへんってタイプやなぁ。

KNeko;ちょ、それは堪忍してや。こういうタイプの人、周りにいたらえらい迷惑やで。

おばちゃん;おいおい、そこまで言うかいな。そんなん言ってたら、お札が寄ってけえへんで。
そやけど、ギャンブラーみたいに研究に挑んだ人に投資するんも、また、ギャンブルやったんかもな。それに、人間には、その気になれば、ものすごい可能性あるって教えてくれるんは、野口さんみたいな人やで。上を向いて、挑戦に挑戦を重ねて、最後はひょっとしたら、凄絶な討ち死にやったかも知れへん。彼の業績とされてたもんも、のちのち否定されてたりするしな。
そやけど、そんな人が通り過ぎて行った道を見ると、偉人として尊敬を集める人に対するのんとは、ちょいと違う感慨があるんや。

KNeko;そうかなぁ。私はやっぱり、遠くで見てるだけで十分やわ。

お札の人といったら・・・。そんで、この方もTスクエアやわ。

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