鈴木真砂女 さん あの人は ☆彡 1906年11月24日生まれ KNeko;鈴木真砂女さん・・・名前からみても、少し前の人なん? おばちゃん;明治生まれの俳人さんなんよ。 KNeko;えっ、おばちゃん、俳句、読んだりするん? おばちゃん;いや、あんたも知ってのとおり、私は、文学作品には縁遠い人間やからな、詠むことも、読むこともないんやけど・・・、真砂女さんの句は好きなんやよ。有名な句をあげると・・・ 「羅(うすもの)や 人悲します 恋をして」 KNeko;そ、それって、不倫の句!? おばちゃん;不倫って言葉は、好きやないけどな、そういうことになるなぁ。真砂女さんは、夫のある身で、既婚の年下の男性と、恋に落ちるんや。まだ、姦通罪がある時代やで。その人とは、戦争をはさんで、長い長い付き合いになるんやけど、最後には、真砂女さんは、家を出て、小料理屋を経営して、暮らしていくようになるんや。 真砂女さんの句からは、どうにもできない恋の苦しさを正面から受け止めて、背筋をぴんと伸ばしてまっすぐに生きようとする女性の姿が浮かび上がってくるような気がするんや。 KNeko;おばちゃん、星が、台形に並んでるで!三角やったら、グランドトライン、四角やったら、グランドクロスやよね。台形って、なんちゅうのん? おばちゃん;いや、それは聞いたとこないで。 そやけど、コンジャンクションになってる星の間で、トラインやスクエアやセクスタイルができて、ほんまにきれいな台形になってるなぁ。ものすごいエネルギーを感じることでは、グランドトラインとかと同じやなぁ。 KNeko;やっぱり、恋に生きる女性って感じする? おばちゃん;そやね。でも、それ以前に、すごく魅力的な星やと思うで。見方によっては、ちょっと悪女とも言えるかな。安定とか堅実とかとは、正反対の星やからな。 まず、理想や夢を追いかけるハンターの星、いて座生まれやろ。さらに、恋愛や喜びごとを司る金星も、いて座や。あっ、あの人、ええなぁと思ったら、一直線に飛んでくような、情熱的な恋をしやすいってことや。 KNeko;恋心を貫きはったんやから、情熱的で強い女性なんでしょ? おばちゃん;いて座に星が集まってることからしたら、情熱的ではあるやろね。そやけど、強いというのは、どうかなぁ。 確かに、いて座は、これっと思ったことには、とっても積極的な行動派や。でもな、どっちかというと、大丈夫、大丈夫、なんとかなるって楽観的な感じで、なにがなんでもがむしゃらに、がけっぷちでもあきらめないって感じやないんや。ミュータブルでもあるからな。 KNeko;ミュータブル? おばちゃん;12個の星は、活動(カーディナル)、不動(フィックスド)、柔軟(ミュータブル)の3つに区分されててな、柔軟というのんは、適応力が高いけど、よくも悪くも周りに影響を受けやすくて、打たれ弱いとこがあるんや。 真砂女さんは、性格に強い影響を与える5つの星のうち、いて座の3つの星とうお座の月がミュータブルや。しかも、残る1個もてんびん座の火星で、なかなか決断ができないのに加えて、木星と海王星がスクエアで、かなり迷いや惑いを抱えやすいタイプやよ。 そやから、何があろうとも、私はこの恋に生きるわ、という感じではなかったと思うで。むしろ、ある時は、こみ上げる甘美な思いに満たされ、ある時は、人を深く傷つける思いを悔い、その中を揺れ動きながら、年月を過ごしてはったんとちゃうんかな。 彼女が、恋人に出合ったのは、30代やけど、だんなさんに背いて家を出たのは、50代のことやからなぁ。 KNeko;そうなると、20年間・・・。私、なんとなく、出会ってすぐに、駆け落ちでもしはったんかと思ってた。 おばちゃん;もう一つ印象的なのは、うお座の月やなぁ。とてもやさしいとこのある人なんやろな。真砂女さんは、土のエレメントの星がないから、常識とか世間体とかには無関心でいられるやろけど、人の心を傷つけてしまうことには、無関心ではいられなかったと思うで。人を深く恋するのも心、その恋のせいで誰かを傷つけて苦しむのも心や。 それからな、この月は、とても豊かな感受性や芸術的才能の持ち主とも言えるで。うお座は、12星座で一番最後の星座で、世の中の秩序とかでは、カバーしきれない、人の心の深遠なところにある思いをやさしくすくい取るようなとこがあるんや。恋も、人の世の理屈では推し量れないもんやけど、人の魂に直接訴えかけてくる芸術も、また、そうで、うお座の世界のもんやからなぁ。 さらに、その月に対して、木星&海王星が、ほぼ間違いなくトラインになってるやろな。海王星はうお座のルーラーやし、木星はサブルーラーで、うお座の月に、さらに奥深い感性をプレゼントしてる形や。彼女が、俳句に出会えたのは、彼女にとっても、そして、彼女が残した句を味会うことのできる私たちにとっても、とても意味深いことやったと思うで。 KNeko;う~ん。 おばちゃん;あと、まったく違う持ち味やけど、作品を生み出すという点では、いて座で水星と金星がコンジャンクションなのも面白いで。まっすぐな恋心を言葉で表現できるって感じやからな。ストレートで明るく情熱的な愛情と、繊細でやさしい愛情の両方が心の中に住んでるって感じなんや。 KNeko;そっか、正反対の恋心かぁ。 おばちゃん;総じて見ると、外交的で前向きな印象なのに、ふとした瞬間に繊細な感性が垣間見えたり、時に、無鉄砲であぶなっかしいとこがあったり、でも、体面や理屈やのうて、自分の感覚、感情に素直に生きようとしていることが感じられて、いったん、心を奪われたら、目が離せない女性って感じがするなぁ。 彼女は、晩年、小料理屋をきりもりしはったけど、その前は、旅館の女将さんで、いずれにしても、人をもてなすのも上手やったやろな。 KNeko;だけど、もし、彼氏かだんなが、こんなタイプの女性に心を奪われたら、私、どうしたらええんやろ!? おばちゃん;KNekoちゃん、なんか、すごいこと言うなぁ。いやぁ、真砂女さんは、一世紀も前の生まれの俳人さんやから、そんなことは考えたこと、なかったなぁ。でも、こういう女性が恋のライバルやったら、ほんま、えらいこっちゃ! もし、そんな目にあいそうになったら、すぐに、その人と彼の生年月日を持って、相談においでや。タロットもしたるで。ええか、基本の作戦は、彼女になくて、あんたが持ってるもので、彼の心にヒットするものを前面に出すことや。絶対に、彼女の魅力と同じ所で競い合ったらあかん。彼女のペースになってまうからな。彼が熱に浮かされてる時は、一歩引いてみるのもありかも知れんけど、ほんまに好きやったら、絶対、手をはなしたらあかん。これでも、あんたよりは長いこと生きてるんやし、占い師のはしくれやから、作戦参謀ぐらいには、なったるで!亀の甲より年のコウって・・・。 あぁ、そうや、真砂女さんは、90歳になっても俳句を作ってはったんや。 KNeko;そ、そうなん? おばちゃん;うん、旦那さんや恋人を見送ってからも、句を作り、随筆を書き、しはったんやよ。それぞれとの死別についての心情も書いてはるで。90歳になって、自分の人生を大きく変えた恋を思うって、いったいどんな感じなんやろ・・・。 KNeko;私、真砂女さんの作った他の俳句も読んでみたいな。 おばちゃん;あぁ、それはええなぁ。今でも、文庫本とかで何冊かは手に入るはずや。通勤電車の中とかやのうて、夜、寝る前に、そっとページを開いてみるんや。短い選りすぐりの言葉やから、心ゆくまで、味わうことができるで。そうやって、自分の心と会話してみるんも、ええもんやで。 この方のウィキペディアのページ