棒8

棒8って特別なカード。

なんてったって、人物が描かれてないんやわ。あっと、Rider Waite Tarot での話、な。

人物が描かれてへんカードって、ほとんど唯一やで。
ほとんどちゅうのは、エースのカードの手はなんやねんとか、大アルカナに出てくるのは人物やのうて神性を宿したもんやとか、剣3のハートはなんなんやとか、そういう突っ込みがあるからな。

ともあれ、山やら川やらを背景にして描かれてるのは8本の棒ちゅう、変わったカードやで。

また、これが小アルカナやちゅうのがおもろいとこやわ。
ちゅうのは、小アルカナって、登場する人物を見てたら、なんとなく意味がわかってくるってとこあるんやわ。
この人、どんな人なんやろ?今、何をしてはるんやろ?なんで、こんなんなったんやろ?今、どんな気分なんやろ?
それがそのまんま、カードの意味につながってくからなぁ。

棒8のカードを見て、目に映るのは、棒・棒・棒・・・。
要は、人がどうこうして、どうにかなったってもんやないってことや。

こっちが、予想してた、想定してたわけやないのに、棒・棒・棒や。
こんな時は、なんで棒・棒・棒なんや!って叫んでみても始まらへんやろ。

準備不足かも知れへんけど、今の状況を自分の目で見て、どうしたらええかを必死で考えて、動けるだけ動いてみる。
待ったなし、やからな。
そういう時に身につくもんって、他では、なかなか身につかへんもんやで。

気まぐれに吹いてきた風でも、帆を立てて、船出することはできるはずや。
入り江のとこで、ぼんやりしてても、しゃーないやろ。

大海原に出たら、そっからは、運半分、実力半分かも知れへんけどな。

ともあれ、行ってらっしゃい!グッド、ラック!

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