剣3

愛用のRider Waite Tarotには、ほんまにいろんなもんが描かれてるんやけど、雨が描かれてるカードは、1枚だけ・・・。

剣3や。

真っ赤なハートに3本の剣が突き刺さってる。いや、ハートは、3方向から剣に貫かれてしもてる。
もう、逃げ出すことも、でけへんのやろか。
つらいやろか、悲しいやろか。

そんで、背景には、灰色の空と雨。

でも、このカード、転機ってイメージもあるんや。
一番軽い感じで言うと、学校の卒業・・・。
自分が夢を追っているうちに、うまくいかなくなってしまった恋人との別れとか。
それ自体は、ごっつい苦しいことやけど、自分の中で、そうするしかないんやって、小さな声がする時。
このカードの雨は、森高千里の「雨」 (歌詞はこちら) やなぁ。なんて、年齢が出てるか。

剣のカードは、決断のカード。冷静に物事を切り分けて、不要なものは捨てて前進する。そやから、とてもパワフルやけど、自分や誰かを傷つけることとも隣り合わせ。そやけど、やっぱり、潔くかっこいいカード。

真っ赤なハートは、たぶん自分のハート。そして、そこに剣を刺したんも、たぶん自分自身。
そやけど、この雨が全てを洗い流してくれるはずや。
そのうち、雨上がりがやってきて、雨に洗われてきらきら輝く景色が、目の前に広がるんや。
そしたら、また、顔をあげて、歩いていったら、ええ。

あんたの心の中で降っている雨を降り止ます力は、あんたの中に眠ってるはずや。
雨は、いっつも、次の季節を連れてきてくれるもんやからな。

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